つぶつぶ

つぶつぶ
I
つぶつぶ
(副)
(1)水の流れる音を表す語。

「岩間の水の~ときこえ知らせ給ふべき程だになく/狭衣 1」

(2)(水などが)粒のようにほとばしり出るさま。

「女いらへもせで~と泣きぬ/落窪 1」「刀に従ひて血の~と出で来けるを/宇治拾遺 4」

(3)ことこまかなさま。 くわしいさま。

「ことわりなる由を, ~と聞ゆれば/源氏(総角)」

(4)口の中でぶつぶつ言うさま。

「算盤の~いやんなやかましい/浄瑠璃・五十年忌(中)」

(5)胸さわぎのするさま。 どきどき。

「いといみじく, 胸~と鳴る心地す/源氏(若菜下)」

(6)針を刺したり, 物を切ったりするさまを表す語。 ぶつぶつ。 ぷつぷつ。

「~と長く縫ひつけて/宇津保(俊蔭)」「(鯰ヲ)~ときり入れて/宇治拾遺 13」

(7)物の煮える音を表す語。 ぐつぐつ。

「豆を煮ける音の~となるを聞き給ひければ/徒然 69」

(8)文字を続けて書かないで, 離して書くさま。

「陸奥紙五, 六枚に~とあやしき鳥の跡のやうに書きて/源氏(橋姫)」

II
つぶつぶ【円円】
肥えふとっているさま。

「いと白うをかしげに, ~と肥えて/源氏(空蝉)」

III
つぶつぶ【粒粒】
つぶ状のもの。 つぶ。

「顔に~ができる」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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